マウスピース型矯正装置・反対咬合(受け口)治療例
反対咬合とは、下の前歯が前に出ていて噛み合わせが上下逆になっている状態です。スマイル時には下の歯が目立ちますし、負担がかかっている下の前歯には歯肉退縮も認めます。顎間ゴムを使用して下の歯並びを後方移動させ、前歯を後ろに引くスペースを作り噛み合わせを作りました。
治療例1(一般症例 Level B)
【治療シミュレーション解説】
主に上歯並びを拡大する事で受け口を改善していきます。側方にも拡大していく事で、奥歯の噛み合わせも健全化してす。
※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
【初回アライナー終了時】
受け口状態が改善しました。
主訴:噛めない
年齢・性別:40代女性
症状:反対咬合・叢生
治療方針:上顎拡大・IPR
治療装置:マウスピース型矯正装置(アライナー)
抜歯:なし
治療期間:1年8か月
アライナー枚数:40+18+14+15ステージ(1週間交換)
リテーナー:上下クリアタイプ+フィックスタイプ
治療費用:900,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
治療例2(一般症例 Level B)
【治療シミュレーション解説】
下の奥歯から順番に後方移動を行なっています。
最後に前歯を後ろに引っ張り受け口を改善します。
III級顎間ゴムをフルタイムで使用していただき、確実に後方移動します。
※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
【初回アライナー途中】
これから下の前歯が内側に入っていきます。
主訴:下の前歯が前に出ている
年齢・性別:20代女性
症状:反対咬合・叢生
治療方針:下顎遠心移動・IPR
治療装置:マウスピース型矯正装置(アライナー)
抜歯:なし
治療期間:1年8か月
アライナー枚数:48+13+12ステージ(1週間交換)
リテーナー:上下プレートタイプ+フィックスタイプ
治療費用:990,000(税込)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
矯正歯科治療に伴うリスクや副作用について
① 治療開始直後は矯正装置による不快感、痛み等があります。1、2 週間以内で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正装置の使用、管理、定期的な通院など、矯正治療には患者さんの協力が治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が発見されることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきが下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 治療中に状況が変わり、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 治療終了後、リテーナーを指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 治療終了後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ 10代のあごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びが変化することがあります。。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。